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若者たちのライブ

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中村たこ達紀くんから熱いメールを受け取る。
『第八回たつのり音楽祭~二人とあなた』へのお誘い。
カンチは第1回たつのり音楽祭に出演している。
「これからを引っ張っていくだろう若手たちです!是非観に来て欲しいと思います。」
彼と同年代の二人組のミュージシャンを集めたライブをやるという。
「同年代ということもあり、いつも以上に気合がはいっています。
それぞれ皆活躍している人たちで、良い仲間です。」
いつにも増して熱い長いメッセージに、彼の意気込みを感じた。
あれこれ他にもライブはあったけれど
彼の熱い思いが気になって、調整して向かうことにした。

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『快賊guild+』
一見やんちゃそうに見える二人だけれど
歌詞は真面目そのもの。
背の高いノリのいいボーカルと、その横でギターを弾く彼。

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ギターが好きでたまらないんだろうね。
弾けるように、抜群のテクニックを披露してくれた。
めちゃくちゃ上手い。
ライブのあとで「ギターうまいね!」と声をかけたら
「この太い指で弾いてるんです!」って
自虐的にコロコロした手を広げて見せてくれた。(笑)
ガンガン盛り上がっても乱れることなく曲を仕上げている。


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『チャー絆』

これでチャーハンと読む。
少し「つじあやの」ばりの女性と、少し「中川敬」ばりのしゃがれた声の男性ユニット。
そのハーモニーが合っていて、なかなかいい。

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6月10日にCDを出したばかりで、そのツアーに全国を回っているという。
そんな覚悟と自信を感じるステージ。

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この女性のピアノ、声が気にとても入った。
歌詞もいい。

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『山とケ』

不思議な名前のユニットは東京から参加。
東北震災の現地支援活動から生まれた曲も、思いが込められていた。
よく通る女性ボーカルと、どこか脱力した男性ボーカルの対比。

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『中村たこ達紀と藤井義順』
一度南風楽天で勇造さんのライブの際に、二人の演奏を聴いている。
中村たこ達紀くんの身体からにじみ出る音楽に
隣の藤井くんが冷静に「ここしかない」という音を刻んでいく。

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中村たこ達紀くんの歌は自在。
とりわけヒップホップの湧き出るような言葉はすごい。
本当に楽しそうに歌うよね。

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個人的に藤井くんのギターを弾く姿が好き。絵になる。
あとで聞いた話ではクラプトンのファンなんだそうで…
寡黙でタイトな姿が、なるほどとダブる。

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彼はプロのギターリストで、タイでもバンドに参加しているので
このあともタイに行くという。
まさにギター1本で生き、ちゃんと家族も養っている。
大したものだ。

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最後はみんなで歌う。

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歌うことのない藤井くんも、中村たこ達紀くんのむちゃぶりに応える。(笑)

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ヘアスタイルふわふわの多い中、中村たこ達紀くんの坊主頭が違和感満載。(笑)
聞くところによると、先日の高槻の地震の際、1週間ほどガスが止まったそうで
さすがに5日目になると辛抱たまらなくなって、髪を坊主にしたんやって。(笑)
坊主頭ってそんなに簡単なもんなん?(笑)
驚くほどアッケラカンとしている。
このこだわりの無さが彼のいいところ。
思ったことをスカンとやってしまって、にやにやしている。
いつまでたっても少年かな。

彼のそんな「隙間」が人を惹きつけるんだろうね。とても礼儀正しいし。
なにより、自分の母親のお店で、自分の父親も仕事帰りに見に来ている中で
「自分」を弾けさらけ出すことができるのは
いかに健全な家庭で育ったかと感心せざるを得ない。

そんな人柄に惹かれて、若手が集まってきていた。
彼がこの日のために選んだユニット。
そこに「若い」という言い訳はなく、むしろその若さがエネルギーとなって弾けていた。

「いいでしょ?」
中村たこ達紀くんがあとで、そんな一言をにやにやしながら言いに来た。
「ほんまにええと思ったから、聴いて欲しかったんです。」
自信を持って紹介したということ。
その言葉に偽りなし。
あれこれCDを買って帰る。若者を少しでも応援できればと。
でも、それはちょっと甘くみたかな。
自作のCDを貰ったり買ったりすると
時にライブのほうがずっとよかったと残念に思うことが実はあるんだけれど
今回のCDはなかなかいい。本気なんだ。

カンチがぼそっと言った。
「俺も歌ってたから、こういう出会いがあったんやな。」
本当にそう…カンチが歌ってなかったら、私はこの時間ここにいなかっただろう。
会場で久しぶりに会った若者と言葉を交わす。
ここにも出会いがあった。
たぶん、この会場に居る若者はほぼ自分の子供の年齢。
でも、その子たちと同等に付き合えることがうれしい。

誘ってくれてありがと。
最後は「人のつながり」かなと思った夜、若者の底力を感じた夜でもあった。





by doublestrings | 2018-07-03 20:33 | 音楽 | Comments(0)

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